ウエスタン

July 18, 2020

いまだかって西部劇が好きという女性に会った事がないので恐縮ですが今回は西部劇です。

今月6日に映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネさんがなくなられ、頭に浮かぶメロディーの多さ、ニヒルでクールでそして情熱的、時には戦慄的でありました。もちろん、音楽とともに映画も思いかえしました。

黒澤明監督の「用心棒」のリメイクでセルジオ・レオーネ監督の「荒野の用心棒」で流れる何とも言えずニヒルだけど情熱的なメロディ。ファンになった男子は多いのではないでしょうか。

その日以来、僕はエンニオ・モリコーネが音楽を手掛ける映画を追いかけるように観てきました。(お店でも結構流しています)

「死刑台のエレベーター」「ニューシネマパラダイス」、「アンタッチャブル」などは有名ですが他にも上げようと思うときりがありません、、、。

今回ご紹介するのはやはりセルジオ・レオーネ監督の「ウエスタン」。音楽が映画を盛り上げるというという点だとこれ以上の映画はあまり記憶にないです。

お話は西部開拓時代、駅ができると町ができて色々な夢をみる人が集まり欲望が渦巻きます。開拓者のブレットもそんな一人でしたが、美しい妻ジル(クラウディア・カルディナーレ)を家族に迎える準備中に突如現れたフランク(ヘンリーフォンダ)一味に皆殺しにされます。新たな生活をスタートすることなく未亡人になってしまったジルは夫の復讐と夫が守ろうとした土地で暮らしていく事を決意します。

実は鉄道会社に雇われていたフランクは山賊のシャイアンの仕業に見せかけます。必死で生き抜こうとするジルに濡れ衣を晴らそうとするシャイアン(ジェイソン・ロバーツ)と謎のガンマンのハーモニカ(チャールズ・ブロンソン)が加わり、事件の真相である鉄道会社とフランクに近づいていきます。

三時間近い映画のクライマックスである決闘シーンと雄大なラストシーンでモリコーネの音楽が役者以上に映画を盛り上げています。

いわいるマカロニウエスタンを撮れとハリウッドに招かれたセルジオ・レオーネが正統派西部劇へのオマージュとしてベルナルド・ベルトリッチに原案を依頼し、ハリウッドの期待を全く無視した形で作られ、結果としては世界が絶賛する伝統的な西部劇を凌駕するほどの傑作になりました。(ただ国民的俳優ヘンリーフォンダを敵役に抜擢したせいでアメリカでは受けなかったしい)

ジルを演じるクラウディア・カルディナーレは肉感的で女性受けしないかもしれませんが、美しいです。また、当時アメリカの国民的俳優だったヘンリーフォンダが悪役を演じ、それが見事にハマっていて、孤高のガンマンのチャールズブロンソンの良さをさらに引き立てています。

皮肉なことにこの映画以降、正統派西部劇は殆ど作られなくなりました。クリントイーストウッド監督の「許されざる者」ぐらいですか。

よほどのことがない限り、女性は西部劇は観ないと思っていますが興味をもたれたらご覧になってください。「風と共に去りぬ」がお好きならきっと大丈夫です、、、

僕の思う西部劇ベスト5

1.「明日に向かって撃て」

2.「駅馬車」

3. 「真昼の決闘」

4. 「ワイルドバンチ」

5.  「シェーン」