【今さら言えない小さな秘密】2019年公開

映画を選ぶ時はだいたいジャンルは問いませんが、物凄くハラハラできたり、怖がったり、号泣するほど感動したりと、満足度100％を狙います。

それでも重いテーマが続いたり、ハラハラドキドキが過ぎたりすると軽い映画、言い換えるとほのぼのできる映画で一息つきたくなります。

そんな時はだいたいフランスの小作品がお薦めです。

プロヴァンスの小さな村で6歳のラウルが自転車の練習をするところから物語は始まります。

お父さんが優しく手伝ってなんとか乗れるようにしようとしますが全然ダメ。ふとしたことから自転車を修理することが得意になっていたラウルは、村人全員が信頼をよせる修理工になっていました。

自転車の修理には自信を持っているラウルですが、誰にも言えない秘密がありました。

そうです、涙ぐましい練習のかいなく、自転車を乗れないまま大人になってしまったのです。

結婚して子供にも恵まれ幸せなラウルでしたが、自転車に乗れない事を友人にはもちろん、妻にも言い出せないでいました。

そんなラウルの前に村人を撮影する写真家エルヴェが現れ、家族ぐるみで仲良くなっていきます。

被写体としてラウルに興味を持ったエルヴェは、ラウルを自転車に乗せて坂道を疾走する瞬間を撮ろうと言い出します。

さぁ大変、ここからは観てのお楽しみということで、、、。

ラウルの半生を描いているのですが、あまりの滑稽さにクスッと笑えて和みながらプロバンスの美しい映像も楽しめる映画になっています。

脚本が映画「アメリ」のギョム・ローランなのも注目です。