殺人の追憶

February 20, 2020

【殺人の追憶】2003公開

先日のアカデミー賞で作品賞はじめ4部門で受賞した「パラサイト」韓国ポン・ジュノ監督の作品。

「パラサイト」はアカデミー賞受賞前に観ましたがポン・ジュノ監督のファンとしてひいき目でみても他のノミネート作品より見劣りすると思っていました。

4部門受賞と聞いてびっくりするとともにアカデミー賞の失墜とも思いましたが、アメリカ映画人のご愛嬌かなぁ、、、ということにしておきます(ポンジュノの受賞シーンの雰囲気が良かったので)

でも、大好きなマーティンスコセッシ監督がリメイク作品「ディパーデッド」で監督賞を貰ってしまった2007年以来の大番狂わせだと思っています。

マーティンスコセッシの時の恩情授与は何となくわかるけど、今回はひょっとしたら米軍を韓国から引き上げて脅しているトランプ政権の韓国に対するちょっとしたサービスとも思えてしまいます。(僕の妄想です)

一番腑に落ちないのは脚本賞、モールス信号の件で面白い、、と思わせながら何も繋がらない。臭いに関しての結び付け方ちょっと無理あったかな、、、と思ってしまいました。

それでも最初に追い出される家政婦役のイ・ジョンウンは良かった、、、(この映画唯一の切れ)

韓国映画大好きなのですが、あのぐらいでアカデミー賞取れるんだったら「Shall we ダンス」の周防監督に上げてくれ~て言いたい。ポン・ジュノ監督の最高作になる映画だと期待しすぎた僕の愚痴です。

今日取り上げる『殺人の追憶』を観て韓国映画のファンになられた方も多いと思いますが、皆さんはどう思われたでしょうか?

先日wowwowでやっていたので久々に観ましたがこれぞ傑作、パラサイトを観て興味を持たれた方は是非観て頂きたい。

1980年代後半に韓国の平和な農村地帯で実際に起きた女性ばかり狙った連続殺人事件をもとに描かれています。

治安の良い農村地帯で連続して少女の連続殺人事件がおきます。

ソン・ガンホ演じる地元の刑事は捜査を進めるうちに知的障害を持つ若い男を犯人と断定し、拷問や証拠の捏造で自供を強要します。正気とも思えない容疑者は殺害方法を語り出し事件解決かと思われたが、捜査に加わったソウルから来た若い刑事(キム・サンギョン)は容疑者の広がらない手の状態を見て犯行は不可能だと異を唱えます。拷問が問題になり容疑者は釈放されます。この初動捜査の誤りが第3、第4の殺人を起こす事になります。それでも犯行は雨の日にラジオで「憂鬱な手紙」という歌が流れている時に起きているという事がわかり、その曲をリクエストしている若者が捜査線上に浮かびます。そして事件は大きく動き出します、、、。

ソン・ガンホは勿論良かったけどこの映画に関しては、都会から来た若い刑事を演じたキム・サンギョンが素晴らしい。2人とも韓国を代表する俳優になりました。

古い日本映画を思わせる映像、きめ細かい演出、バイオレンスなシーンなくジリジリと迫る犯人の恐怖、脚本も完璧。

この映画こそ韓国映画の金字塔だと僕は思います。